2013年2月7日木曜日

統合失調症の歴史その1


統合失調症は歴史がはじまる前から存在していた病気です。

古代ギリシャからは既にその症状が知られてたようですし、いちばん古い文献では古代エジプトのパピルスという草に書かれた文章にその存在が記されているようです。

また、2世紀ごろのローマ帝国の医師アレタイオスが書いたとされる書物にも統合失調症を思わせる記載があるようです。


つまり統合失調症は現代が生んだ精神病ではない、人間がおそらく誕生したと思われるときからその存在はあったのだと言えます。


しかし、その統合失調症が確認できたのはここ最近の出来事なのです。
なぜかというと、昔は精神病は科学的分野ではなく宗教的な分野で治療が可能だという迷信がつよく(実は今でも教会などに頼れば治ると思っている人がいる)つまり統合失調症やウツなどの病気は悪魔やきつね憑きの類、オカルトの部類にはいっていたのですね。


中世のヨーロッパでは実際エクソシストや魔女狩りの対象になっていたようです。
19世紀にはいってからもあいかわらず心の病気は悪霊などのしわざという迷信はぬぐえませんでした。

統合失調症が認識されはじめたのは、1852年フランスの精神科医ベネディクト・モレルという人物によって病気として初めて公式に記述され、1899年にドイツ人のエミール・クレペリンという人が早発性痴呆という名で著にしてまとめました。

そして1911年、オイゲン・ブロイラーによって、この病気が若年に発症するとは限らず、また痴呆にもなるとは限らないとし、早発性痴呆を精神分裂病と改名し病気の考え方を変えました。

しかしまだ統合失調症は研究されはじめたばかりでした・・。

ワイパックス

□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆

病気ってわからない時代だと確かに意味不明な言動する人って説明つかないから憑き物や悪魔のせいにしちゃうだろうな。

今でも重度の統合失調症の人を見るとやっぱり怖いもんなー
何かに憑依されてるとか説明されたら信じる人は多そう。

エム

0 件のコメント:

コメントを投稿